2020.07.06 Mon

製造風景を動画で紹介します

クチポールの製造風景を動画でご紹介します。
カトラリーが生まれるまでの丁寧な仕上げをご覧ください。

クチポールの自社工場(ポルトガルのギマランイスという地域にあります)にて、
職人たちがナイフを研磨する様子です。

クチポールのナイフはそのデザインとともに、
刃が描く曲線の美しさ、先端から持ち手にいたるなめらかなくびれが特長です。
この繊細なカーブは手作業だからこそ実現できるものです。
職人が自らの目で一本一本チェックし、仕上げます。
一人前にナイフを研磨できるまで、数年の修行が必要です。

こちらでは、別の職人がリズムよくフォークの型抜きを行なっています。
フォークの成形も繊細さが必要な作業です。
理由はフォークの歯の細さと長さです。

クチポールでは手作業

この細く長い歯がシャープな外見、軽やかな使い心地を生んでいるのですが、
大量生産のマシンメイドではこれを実現できないため、
クチポールでは手作業を選んでいます。
傷つけないように慎重に、素早く形を整えていきます。

こちらではスプーンの仕上げをしています。
スプーンはカトラリーの中でも唇に触れる面積が大きいもの。
仕上げの精度は外観だけでなく、口当たりも左右します。

クチポールの製品はシリーズごとにつぼの厚みが微妙に違います

スプーンの口に入れる部分を「つぼ」と呼びます。
クチポールの製品はシリーズごとにつぼの厚みが微妙に違います。
上の画像はGOAとMIOですが、コンセプトが違うため厚みも異なります。
それぞれのデザインに合うように微調整できるのが熟練の研磨技術です。

細やかな配慮は手作業だからこそできることで、こうした熟練の技術が
クチポールの品質を支えています。

工場のあるギマランイス地域は、もともと美しいカトラリー作りで有名でした。
クチポールでは、デザイナーのジュゼだけでなく、
工場の職人も父親、祖父の代からカトラリーを生業にした人がいます。
40年以上クチポールの工場で働き、
「工場は私の人生そのもの」と話す職人もいます。

GOAシリーズで
「21世紀のスタンダードを作った」と評されるクチポール。

そのモダンなデザインは、堅実な手仕事・・・
地域のカトラリー作りの伝統や、
世代をまたいだ職人へのリスペクト、
何十年にもわたるスタッフの技術の研鑽を基盤として生み出され、
日本の私たちにまでつながっていると言えるでしょう。