2023.04.28 Fri

都内のクチポール販売店をご案内しました

ポルトガルから、クチポール社にてOperations Manager(運用責任者)を務めるJoao Rebeiro(ジョアオ・リベイロ)さんが来日しました。
このコラムでは、ジョアオさんの「日本でクチポールが販売されている様子を見たい」というリクエストに応えて、
都内のクチポール販売店を複数ご案内した様子をお伝えします。
店舗それぞれの様子もお楽しみいただけると何よりです。

1店目は百貨店の「松屋 銀座店」です。7階にキッチン用品売り場があり、
国内外の名作が並ぶ中にクチポール製品も置かれています。

日本市場での「ギフト需要」の高まりや、「入荷した分だけ売れていく」という現場の声、
また銀座で再び増えてきたインバウンド需要などを伺いました。
ジョアオさんは柳宗理のキッチンツールやBALMUDA商品を手にとり、また日本の作家の陶器について担当の方に質問していました。
カトラリーやキッチン用品が本当に好きなんだなと感じます。

ランチをクチポール「DUNA」を使用するレストランでとったあと、「伊勢丹新宿店」に向かいます。

伊勢丹新宿店では、昨年発売した「GOAシルバープレーテッド ギフトセット」が店頭に並んでいました。
ジョアオさんは新商品の手応えが気になるようで反応を聞いていましたが、
「素材の良質さを求めるお客様に銀めっきが好評で、売れ行きがいい。特製の桐箱も上質感があって好評だ」と聞いて安心した様子でした。

続いて向かったのは麻布「designshop」です。

同店はクチポールが日本で無名だった頃からご販売いただき、ラインアップも豊富な店舗です。
「ビジネスで最も重要なことはパートナーシップです」と語るジョアオさんは、ここでも日本市場の状況を熱心にヒアリングしていました。
また、同店が扱う岩手の南部鉄器にも強い関心を持った様子でした。

次に向かったのは千駄ヶ谷「GENERAL FURNISHINGS & CO.」です。

同店もまたクチポールのラインアップが豊富な販売店です。
ジョアオさんは店舗特製の什器の見やすさに驚いた様子でした。
こちらではクチポールのカトラリーに、岐阜県多治見市製のストーンのレストを合わせていました。
「とても相性がいい。製造元に行ってみたい」というジョアオさんに対して、「この器も多治見のものですよ」などテーブルコーディネートのご提案もいただきました。

こちらは丸の内「GOOD DESIGN STORE」の様子です。
グッドデザイン賞を受賞した商品が並ぶ店舗の中でも、最も目立つ位置にクチポール商品が置いてあることを喜んでいました。

こちらは池尻大橋「SEMPRE」の様子です。
日本で最初にクチポールを扱った店舗に行けたことに感動したようでした。
また、倉又士郎の椅子に座って喜ぶ様子も見られました。

最後に伺ったのはECサイト「プロキッチン」のオフィスです。

こちらではECサイトのヒアリング(顧客層や、商品を訴求する際の着眼点)などにご協力いただきました。
「ジョアオさんがご自宅で使っているカトラリーはなんですか?」という質問には、
「季節ごとにGOAのカラーを変えるのと、あとはEBONYというシリーズが好きです。やや大きいカトラリーなので、デザートサイズもお勧めです。」との回答でした。

こちらは訪問終了後の夕食の様子です。
新作の「KUBE お箸セット」で器用に和食を召し上がる様子が印象的でした(紙鍋が水を通さないことに興奮した様子です。)

このときに伺って興味深かったのは、お祖母様の話です。
ジョアオさんのお祖母様は、クチポール草創期の立役者であるアリス・マルケスさんで、彼女の名前は「アリスセット」の由来でもあります。
昔(1960年代)のクチポールの工場は技術がありながらもやや規律にかけ、
当時の社長だったジョアオさんのお祖父様が商談で街に出かけると、従業員たちは道具を置いてサッカーを始めてしまっていたということです。

しかしお祖母様のアリス・マルケスさんはそうした従業員たちに厳しさを見せつつも家族同然に温かく接し、
昼食は全従業員分のランチを手作りして一緒に食べるようにしたといいます。
そうした気配りやモチベーション維持の工夫だけでなく、製品の質やデザインの向上にも大きく貢献した彼女は今でも従業員の誇りだそうです。

クチポールが飛躍したのは、彼女の息子である現代表デイビッド・リベイロさんやデザイナーのジュゼ・リベイロさんによるイノベーションが主な理由とは思いますが、
草創期の会社の団結感や、職人たちが自社を愛する気持ちは、ジョアオさんの祖母であるアリス・マルケスさんが徐々に育んでいったもののようです。
「大学を卒業した私に、クチポールで働いたら、と言ってくれたのも祖母でした。」ということです。

今や多くの人が知るところとなったクチポールにそのようなエピソードがあることに、
また創業一族の若い世代であるジョアオさんが過去の出来事も大切にしていることに感銘を受けた夕食でした。
(クチポールの歴史について詳しくはこちら

こうした話や、「できるだけ多くの販売店を訪れたい」と過密日程にも関わらず最後まで笑顔だったジョアオさんの様子から、
クチポールというメーカーの人間味や温かみ、顧客への真摯な姿勢が伝わりますと何よりです。

ジョアオさんいわく、「クチポールを扱ってくれているお店はどこも素敵で嬉しかった」
「次回は時間をかけて、東京の他の店舗や、東京以外の地域の店舗にも伺いたい」とのことでした。
またの来日が今から楽しみです!